Z-LASER

アプリケーション

強化段ボール加工工程での
Z-LASER社プロジェクターLP-HFD2の応用

これはZ-LASER社の日本のパートナーであるサカキコーポレーションが取り扱ったアプリケーションのひとつで、高品質の強化段ボール製造工程の省力化にLP-HFD2が使用された例です。以下の紹介および説明文はナビエース株式会社(旧中津川包装工業株式会社)(以下敬称略)、生産技術部、伊藤洋課長によるものです。

ナビエース㈱の簡単な会社紹介

昭和30年(1955年)1月14日岐阜県中津川市(現中津川工場所在地)に於いて資本金105万円にて中津川包装工業株式会社は産声を上げました。創業者大辻越堂(勝裕に改名、昭和63年歿)の「包装」に対する強い信念の下、強化段ボール『ナビエース』・段ボールパレット『ナビパレット』を開発し、顧客に信頼される開発型顧客提案企業を目指して参りました。

事業内容として、各種段ボールシート及びケースの製造販売、強化段ボール『ナビエース』の製造販売、段ボールパレット『ナビパレット』の製造販売、各種包装の設計と相談を承っております。

2020年4月1日より社名が「中津川包装工業株式会社」から「ナビエース株式会社」に変わりました。

どのようにしてZ-LASERを知ったか?
インターネットを通して知りました。
ナビエース株式会社(以下株式会社略)がZ-LASERを選択した際の競合メーカーは?
競合メーカーはありません。おそらく業界でZ-LASER社2Dプロジェクターを用いたのは初めてのことと思われます。
ナビエースのアプリケーションにおける、Z-LASER社LP-HFD2プロジェクターの主な仕事は?
スタッキングをしながら部品を貼り合わせる工程において、位置決めをします。
プロジェクターの採用によって解消できた問題は?
従来貼り合わせ位置を決めるのは、専用の治具を用いていました。しかし数万点に及ぶ製品に対応する治具を管理することは大変で、治具棚のスペースも足りなくなり、治具作成の費用も増大していました。治具を用いない場合は、製品に印刷または刃型によってマークする必要があり、余分に工程がかかります。また印判や刃型の費用も、1点あたり数万円から数十万円の初期費用が発生していました。
Z-LASERプロジェクターを用いることで、これら全ての問題が全て解決され、さらに治具に比べると、現場でのミスがなくなりクレーム減少につながりました。
ナビエースがZ-LASERプロジェクターの使用を決定した理由は?
製品をスタッキングするため、投影の高さの変更に対応する必要がありました。Z-LASERプロジェクターはZHマンドのみで対応できることが素晴らしかったです。またHPGLによる制御も、投影するデータの管理が容易に行えるという点で重要でした。

ナビエースの作業ラインの中で、Z-LASERプロジェクターはどのように組込まれているか、制御されているか?

オペレーターは従来の作業に比べると、治具を探したりする手間もなく、ただ投影された通りに貼り合わせていくだけの作業となります。

新規登録時のHPGL作成はORACLEのストアドプロシージャーによって開発し、投影の制御はpython(django)よるwebアプリケーションとして開発しました。また製造時のHPGLの準備については、データベースとしてKVSを採用しており、製造時の一時的な変更や状態を管理できるようになっています。

ナビエース㈱作業者の、Z-LASERプロジェクターに対する受容度は?
現在3工程に適用しており、各工程において年間2000時間ほど稼働しています。このプロジェクトが開始した当初に比べると、需要は拡大しています。ですから、上記で説明したメリットはさらに大きなものとなっているでしょう。今後さらに適用を拡大していきたいと考えております。

Z-LASERプロジェクターの使用による省コスト、省時間はどの程度か?